速攻か追い込みか

えっと、私はラオリリか双子姫が大好きです。愛しいです。
そんな二人を差し置いて、いつの間にか戴冠する他の姫様。
「速攻」戦略か「追い込み」戦略か。それらはどんな関係なのでしょうか?

◆カードゲームにおける速攻と追い込み

「速攻」とは相手の場が整う前に勝利条件を満たす、と考えれます。
これは古くから動き出すのが遅いようなデッキに対しての対抗策で、カードゲームの一つのアーキタイプとして確立してきました。
すなわち「追い込み」型への大きな牽制なのです。(速攻>追い込み)

対して「追い込み」とは一回整った場で大きなアドバンテージを生み出そうとするものであり、そこで得れる利益は「速攻」の比になりません。
「速攻」が1の時間で20の利益を得ようとするなら「追い込み」は5の時間で200の利益を得る事を目標としています。
つまり「速攻」戦略が「追い込み」を早期に刺せないのなら、次第に「追い込み」は「速攻」を上回るスピードで利益を量産して「速攻」が追いつけなくなる。
すなわち「速攻」型が間に合わないのならば「追い込み」型が勝つ。
その為にも「追い込み」側は「速攻」の速度を落とす手段を駆使する事になります。

これはハートオブクラウンでも適用できる理論です。

 ★例 クラムクラム速攻 vs ベルガモット追い込み

プレイヤーAは3ターン目に都市/農村/農村でクラムクラムを擁立し、次ターンに「見習い侍女」を3枚直轄地にセット。(-10点)
その後、プレイヤーBは5ターン目にベルガモットを都市/都市/農村で擁立。(-2点)

この場合、クラムクラム側は何が何でも「皇帝の冠」と「帝都カリクマ」を取りに行かないとスピード勝負にならず、「大都市」の複数買いからそれを目指そうとします。
ここでベルガモット側が適切な妨害(例:近衛騎士団で大都市を落とす)をしつつ「弓兵隊」を複数確保したり「錬金術師」を買い足したりしていくとどうなるでしょう?
最終的に金の創出量は両者同じかベルガモットがやや上回り、かつクラムクラム側は相手の妨害手段をほとんど取る暇が無い。
よって、ベルガモットの速度がクラムクラムを上回って冠とカリクマを両方買われてそのまま負ける。
というように、こういったケースはしょっちゅうお目にかかれる状況です。
逆にクラムクラムが早期に冠とカリクマを買ってしまえばベルガモットはスピードでは追いつけないので、クラムクラムが勝つでしょう。

ここから分かるのは、その状況下でどっちの型で行くか?
その選択が重要という事です。
サプライには「速攻」が有利な物もあれば「追い込み」が有利な物もある。
重要なのはサプライを見てからの、ゲーム展開を構築できるかなのです。