TCG的な記事もたまには

今日のカードゲームに大きく影響を及ぼした一つの有名ゲームがあります
それは「Magic: the Gathering」と呼ばれるトレーディングカードゲーム(=TCG)で、今は多少ブームは下火とはいえまだ数多くのプレイヤーが存在する有名所です
(余談ですが、ねここはTCGのプレイヤーでした。MTGとアクエリは日本選手権出た経験あり)
そして、デッキ構築型ゲームはTCGを起源とするもので、TCGのデッキ構築をゲームに組み込んだタイプのゲームなのです
これはハトクラPCの紹介動画の最初でスパ帝さんが話していましたね
ではここからもっと踏み込んで、TCGの考え方をデッキ構築型ゲームに適応できないだろうか?
結論を言えば、ちょっと無理があります。ただ、参考程度にはなるかと

 ◆ Timmy,Johnny and Spike

MTGのカード製作部(R&D)は三つのプレイヤーを想定してカードを作るようです
それが「Timmy」と「Johnny」と「Spike」で、この三人はそれぞれ違ったカードへのプレイ基準と意識を持っています
これは直接的には対人戦などに関わらないけど、一つの考え方として面白いので載せようかなと
最終的には試合中にその思考を読み取れれば、相手の先の行動を予想できる……ぐらいには役には立つかも

では、三人のカードに対する基準とはなんなのでしょうか?

一人目は「Timmy」で彼はパワーゲーマー。派手だったり単体で強い効果を持つカードを好みます
Timmyはゲーム中で何か「体験」をしたい、と言われています。感情的に奮い立たせる体験を派手なカードで得たいのです
Timmyにおいてコストなど重要な問題では無い。派手なのをぶっ放して勝てればいい
Timmyは難しいカードを好まず、使用用途が定められたカードを好む傾向にあります
ハトクラで言うならば、もっともTimmy的なカードは「銀行」です
これはカードが示してくれる条件が明確なのです。「都市」「大都市」「銀行」集めて出せばいい、と
そしてそこから得れる莫大な金が生まれる効果がTimmyを熱くさせるでしょう
後、積極的に「大都市」を買って冠やカリクマを目指すのもTimmy的な思考ですね
Timmyにとって「公爵」すら小粒なのです。Timmyは「皇帝の冠」と「帝都カリクマ」に心を奪われている

二人目は「Johnny」で彼はコンボゲーマー。組み合わせてシナジーを作るのを好みます
Johnnyはゲーム中で何かを「表現」したい、と言われています。使い道の無いカード同士を合わせて、それが凄い効果を生むのをアピールしたいのです
Johnnyはさながら焼き物を作る芸術家なのです。試行錯誤の時間、それ自体もJohnnyは楽しんでしまう
Johnnyは使用用途が明確なカードを好まず、わけ分からないカードを好む傾向にあります
ハトクラで言うならば、もっともJohnny的なカードは……なんだろ。「召集令状」かなぁ?
基本的にはデッキ構築を最初から完成できないので、デッキ構築型ゲームはJohnny的な部分を出しにくい
JohnnyはTCGを好むので、デッキ構築型ゲームではなかなかお目にかかれないかもしれません

三人目は「Spike」で彼はトーナメント思考なゲーマー。勝つ為に必要なカードを好みます
Spikeはゲーム中で何か「証明」したい、と言われています。いかに自分が優れているのか、強いか
Spikeはゲームを試練とみなし、勝つ事で自分の強さを証明する。その為のカードがSpikeには必要なのです
Spikeは勝つ為に使えないカードを好みません。それは自分の証明に不必要なのだから
ハトクラで言うならば、もっともSpike的なカードは「都市」です
勝つ為の一歩として、絶対無駄にならない「都市」を揃える思考はSpikeが証明するのに必要不可欠なカードでしょう
また、博打的な要素はあまり好まず堅実に勝ちにいくのを好むプレイヤーが多いですね

これら三人は絶対一つに当てはまる訳では無く、二つにまたがったりもする事に注意しましょう
色々な考え方がありますが、どれが優れているとかではないのです
自分のプレイスタイルがこっち寄りかな〜? 程度に思っていただければ幸いかと
ちなみに私は「Timmy」ですね。効果が派手だったり一発で大きいカードなんかを好む傾向にある
双子能力が好きなのもその辺が関係してそうですね。1ターン追加って、凄い強くて分かりやすいし